家族旅行で香港へ行ったら、台風警報が出て最悪の天気に。でもよい旅になりました。

カテゴリー【旅✖️神様】の記事は、様々な人の旅先で起きた奇跡の瞬間を、旅人独自の表現方法でお伝えしている記事です。この記事を読んで、できるだけ多くの人に同じような奇跡の体験をしていただきたい、そのために様々な場所へ旅に出てもらいたい、その思いで伝えています。

 

2007年9月、両親と私で香港へ旅行に行きました。

台風の季節だということは知っていましたが、家族全員楽観的なのと、私が晴れ女なので、大丈夫だろうと変な安心感もありました。

ところがどっこい、行ってみたら初日から台風!

初日と2日目はさしている傘も飛ぶような、物も飛んでくるような、外を歩けないような天気でした。

せっかく、あそこに行こう、ここに行こうと考えていたのに、計画は全部水の泡。

でも、せっかく飛行機ではるばる香港へ来たのに、ずっとホテルに閉じこもるわけにもいきません。
さあ、どうする?と考えましたが、何も知恵は浮かびません。

そうだ、プロに聞こう!とホテルのコンシェルジュにこの天気でも観光できるような場所を聞きました。

そうすると、さすが、プロ。

すぐにいくつか候補をあげてくださいました。

その中で、実行したのが、すぐ近くのお店で飲茶。これが、ホテルから近いところということで、観光客があまり行かない、地元の人だらけのお店で、耳をつんざくくらいのにぎやかな中国語が行きかうお店。本場のお店といった感じで大当たりでした。

ワゴンも何台も行きかい、まわりの地元の人を見ていると、そのワゴンを止めては、器の蓋を取らせ、中身を見て、気に入らなければ、そのままいらない、と遠慮なく断わっていて。最初びっくりしましたが、ワゴンを引いている人も何も気にしてないようだったので、私たち家族も地元の人たちにならって、ワゴンを呼び止め、気になる器の蓋を取って見せてもらい、気に入ったらもらって、気に入らなければ断る、を繰り返して食事をしていましたが、

これが楽しい。

ワゴンを引いている人と、言葉が通じないながらもやり取りがあったりして。

お料理も美味しかったです。

もう一つ実行したのが、近くの中国系の小さなデパートでのショッピング。まったく有名ではないデパートで、外からはデパートとは分からずただのビルのよう。

コンシェルジュさんに教えてもらわなければ、行かなかったようなところです。

デパートの中の品ぞろえも、デパートというよりは、日本でいうイオンや大型スーパーといった感じ。お値段もお安いめ。なので、シルクの下着なんてばんばん買えましたし、お土産によさそうないかにも中国っぽいお菓子なんかが、お土産店や免税店よりずっとお安く買えました。

ここも観光客は私たち家族くらいで、あとはみんな地元の人たちといった感じだったので、香港の生活を感じられて良かったです。

少し天気が落ち着きかけてから、コンシェルジュの人に予約を取ってもらってはとバスにも乗りました。これが一番、良かったです。

これだけの観光地を自分たちで移動して見るのは大変。

効率よく、めぼしい観光地に連れて行ってもらえるのでらくちんです。

途中、庶民的な感じの飲食店が並ぶ通りがバスから見えたので、はとバスから降りた後、そこまで引き返して、ほんとに地元の人しかいないお店に入って夕食を食べました。

観光客用に日本語メニューもないので、メニューを見ながら、なんの料理か想像しながら頼んだり、
まわりのテーブルを見渡して同じものを頼んだり。

店の人もめずらしい人たちが来た、みたいな雰囲気で面白がって、あたたかく迎えてもらって、楽しかったです。

観光地を見てまわる旅もいいんですけど、こんなふうに、地元の人たちと触れ合う旅もいいなと思いました。

言葉が通じなくても、気持ちが伝わる体験って、何物にも変えがたいような気がします。

はじめは観光地を見てまわる予定だったのが、台風のせいで出歩けなくなって、結果こういう旅になりました。

台風がなければ、ふれあいの旅にはならなかったと思います。

災い転じて福となす、という旅になったと思います。