石川県を代表する山中温泉にある10室限定の隠れ宿「山中温泉胡蝶」

「山中温泉胡蝶」は、石川県を代表する温泉地山中温泉にある10室限定の静かな和風旅館です。

オーナー自らが料理長を務める料理でも、定評があります。その料理は、加賀懐石をベースとした創作料理。そして、料理は九谷焼で供されることでも人気を集めています。

「山中温泉 胡蝶」の開業は昭和35年ながら、旅館に使われている建物は、昭和15年に建てられたもので、大変歴史のある建築物といえます。

この「山中温泉胡蝶」の景観で、特に美しいのは、庭に面した御殿造りの松籟の間ではないでしょうか。格天井や欄間の美しい細工にも、一見の価値があるといえそうです。このような美しく、趣のある旅館でいただく料理も、また繊細なものです。

そして、日本海の幸が、ふんだんに使われていることも魅力のひとつとなっています。なかでも人気があるのが、冬の日本海の味覚の代表であるカニです。また、地元山中の山の幸も、加賀懐石風に仕立ててあります。さらに和の料理だけでなく、洋の趣の一品を加えられていることも、「山中温泉 胡蝶」の料理の特徴となっています。

文人墨客が愛した山中温泉

石川県加賀市の山中温泉は、古くから温泉地として知られてきました。

歴史をたどると、江戸時代の俳人、松尾芭蕉もこの山中温泉を訪れたといわれています。また、近現代でも、文化人として知られた北大路魯山人も、山中温泉に逗留したといわれています。

この山中温泉が、古くから多くの人をひきつけてきたのは、大聖寺川が形づくる「鶴仙渓」と呼ばれる渓谷の美しさではないでしょうか。この「鶴仙渓」は春は桜の名所として、また秋は紅葉の名所としても知られています。

川くだりの船も風情があり、人気があります。

そして、「山中温泉胡蝶」は、内風呂から「鶴仙渓」の縁や秋の紅葉の紅色が映える様子を見下ろすことができます。また、客室からも「鶴仙渓」を眺めることができ、心が落ち着くことでしょう。

温泉地と知られる山中温泉には、数多くの温泉旅館が軒を連ねており、湯めぐりも楽しみの一つです。

「山中温泉胡蝶」自慢の料理と景観

「山中温泉胡蝶」は、ご主人のつくる創作料理が人気の源となっています。もともと、魚や山の幸など、味覚でも知られる山中温泉ですが、ご主人の創作料理は、こうした昔ながらの素材にアクセントを添えてくれます。ほかの旅館やレストランでは味わえない、料理といえるのではないでしょうか。

また、歴史ある旅館の建物も、宿泊の楽しみとなっています。石蔵をそのまま使った展示室には、古九谷を中心に見事なコレクションが収められています。陶芸に興味のある方は、ぜひのぞいてみることをお勧めします。

歴史と情緒にあふれた山中温泉

「山中温泉胡蝶」のある山中温泉の歴史は古く、1300年前に奈良時代の僧・行基が発見したといわれています。山中温泉の湯で病気を癒したことから、知られるようになったといわれています。さらに、江戸時代には、俳聖・松尾芭蕉が弟子の曾良を伴った奥の細道の道中、山中温泉を訪れたという記録が残っています。

芭蕉は山中温泉を、有馬、草津と並ぶ「三名湯」としてたたえ、俳句を読みました。そうした芭蕉の句碑をめぐるのも、また思い出に残るのではないでしょうか。

また。山中温泉は、300年の歴史をもつ陶磁器古九谷発祥の地ともいわれています。温泉街にも陶器の店が並んでおり、湯めぐりをしがてら店をのぞいてみるのも面白いかもしれません。

「山中温泉 胡蝶」のある山中温泉へは、JR北陸線の加賀温泉駅からバスか、タクシーが便利です。首都圏からは北陸新幹線で終点金沢で下車。そこからレンタカー、バス、またはJRの在来線特急などがアクセスに便利でしょう。

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山中温泉胡蝶
http://kochou.jp/
main3(この記事内の画像は公式HP<http://kochou.jp/>から引用しています。)