海外でのドライブは怖い!?
いいえ、きちんとルールさえ守れば日本での運転と同様に安全なドライブ旅行が楽しめます!
今回は初心者には少し厳しいかもしれませんが、ある程度海外ドライブに慣れた人にとっては最高の少し変わったドライブ旅行先を紹介します。
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キューバってどんな国?
キューバは、カリブ海に浮かぶラテンアアメリカに最初に誕生した社会主義国です。
年間平均気候は25度と、常夏のキューバは、11月~4月の乾季と5月~10月の雨季があります。雨季といっても、その降水量は東京にはに及びませんので、年間を通して、訪れられる国といえるでしょう。
ただし、8,9月はハリケーンの時期ですので、避けたほうがいいかもしれません。
キューバといって思い浮かぶのは、底抜けに明るいサルサにカリブ海の青い海、明るいイメージが先行するキューバですが、歴史上明るいイメージではない社会主義国であり、バチスタ政権駆逐、フィデル・カストロ時代から社会主義への移行、キューバ危機、アメリカとの54年にも及ぶ国交断絶、など、誰もがきいたことのある世界の歴史の舞台となった国です。
日本から遠く離れたカリブに浮かぶ島国は、様々なイメージの混在する未知な国、是非訪れてみる価値はあります。
日本からキューバへは残念ながら直行便はない
東京からキューバの玄関口、首都ハバナ、ホセ・マルティ空港へは、エアカナダ利用のトロント経由が便利で、トランジット時間込みで、最短で往路17時間、復路20時間ほどです。
季節にもよりますが、乾季の2月で航空券は往復11万円くらいからです。他には、アエロメヒコ利用のメキシコトランジットで、21時間~34時間、ヨーロっパ経由は、2回以上のトランジットで、40時間以上かかります。
ドライブするのが断然お勧めなその理由とは

アメリカとの国交断絶により、物資が乏しく、特に有名なのが、国交断絶前に輸入していた50年代のアメ車がキューバの町中を普通に走っている風景です。この様子は国交回復から年月の浅い今でも健在です。
そんな50年代のアメ車が走る道路を自分がドライブするなんて、なかなかできる体験ではありません。もちろん、あたな自身がレンタルする車はアメ車はお勧めしません。ドライブ中に故障なんて事態は、避けたいですよね。自分の乗ってる車は自分ではみえませんからね。
そして、キューバは公共交通機関が大変乏しく、都市間の移動はタクシーや乗り合いバスです。乗り合いバスは、人数が揃うまで出発しないこともあり、移動だけで、半日、1日かかるというのも珍しくありません。それなら、車をレンタルして、自分の好きなように時間を使って、好きな場所に行くのがお勧めです。キューバには車でしかいけない、見どころ満載です。
車なくしていけない、大自然の滝とプール、秘境「エル・ニチョ」
キューバで最もお勧めしたいのは、エル・ニチョです。
首都ハバナから、285kmほど離れた、山の中にあるエル・ニチョ公園には、たくさんのエメラルドグリーンの滝と、滝壺の大自然のプールがあります。
クネクネした山を登って、下って、やっとたどり着くことができるそこは、カリブ海の秘境です。あまりの美しさに一瞬言葉を失ってしまうほどです。エル・ニチョに最寄りの大きな都市は、シエン・フエゴス(Cien Fuegos)というユネスコ世界遺産にも登録されている都市です。
朝、ハバナをでて、シエン・フエゴスでお昼をして、エル・ニチョへ行くルートがお勧めです。エル・ニチョで滝と大自然のプールを満喫して、まだ体力があれば、85kmほど離れた、トリニダードまで走って、そこで一泊すると、1日で3か所も観光ができてしまいます。
トリニダードもキューバでは、いっておきたい世界遺産都市です。たばこ加工業と500年にも及ぶ歴史とコロニアル時代の面影を色濃く残す街として有名です。
極端に少ないガソリンスタンドと標識、やたら多い穴ぼこ
キューバをドライブする上でも最も注意が必要なのは、ガソリンスタンドが極端に少ないということです。
キューバのレンタカーはガソリン空で借りて、空で返す(のは非常に難しい)のが一般的です。返す前を除いては、ガソリンが半分を切ったら、スタンドがあったら入れるくらいのつもりでいるのが正解です。ガソリンを入れるために、反対方向に20㎞ほど走ることすらあります。
また、標識も考えられないくらい少ないので、ガソリンスタンドへ行く旅に、道を確認することをお勧めします。
道を聞くための簡単なスペイン語は勉強していってください。まっすぐ、左、右という単語は必須です。
少ないガソリンスタンドと標識に反して、多いものが、道路の穴ぼこです。
キューバの道は田舎にいけばいくほど、空いていて、地域によっては車幅もそれなりにあったりしますが、穴ぼこが突如出現したり、穴ぼこだらけだったりします。
アスファルト舗装がされている道でもです。穴にハマって、パンクなどしたら、せっかくの旅行が台無しです。
穴ぼこを避け、注意してドライブを楽しんでくださいね。
節約のカギは、キューバの通貨
キューバには人民ペソ(Modena Nacional)と呼ばれる、キューバ国民が使用する通貨と外貨兌換(がいかだかん)ペソ(Peso Convertible)という観光客が使用する通貨の2種類があります。
1兌換ペソ(クック)は、24人民ペソです。
基本的に、観光客は兌換ペソのみを使うものとされていますが、キューバ国民が乗るバスや、アイスクリームショップ、食堂などでは、観光客でも人民ペソが使用でき、アイスクリームは、1ペソ、2ペソなどで変えてしまうので、1兌換ペソ(クック)の24分の1の値段なのです。
暑いキューバでは、この人民ペソのアイスクリームが本当にありがたい。人民ペソを上手に使って、節約してみてください。
でも、調子乗って、クックをたくさん人民ペソに換えてしまうと、大量に残ってしまうので、ご注意ください。おそらく、1クック(24人民ペソ)かせいぜい2クックで足ります。