ニュージーランドで出会ってから約20年続く女性友達がいます

カテゴリー【旅✖️神様】の記事は、様々な人の旅先で起きた奇跡の瞬間を、旅人独自の表現方法でお伝えしている記事です。この記事を読んで、できるだけ多くの人に同じような奇跡の体験をしていただきたい、そのために様々な場所へ旅に出てもらいたい、その思いで伝えています。

 

私は現在、40代半ばの男性会社員で、妻も子供も二人いるのですが、約20年来にわたって親しくさせてもらっている女友達がいます。

ただ、そうは言っても、怪しい関係ではなく、妻もその女性のことはよく知っていて、いっしょに飲みに行ったり、家に来てお茶を飲みながらいろいろ話をする間柄です。

実は、この女友達と知り合ったきっかけというのは、私が20代後半のときに放浪したニュージーランドでのことでした。

私はその当時、新卒で入った会社を一身上の理由から退職し、次の勤務先からも内定をもらっていました。その勤め先の諸事情から、入社まで約2ヶ月ほど時間が空いていため、私はせっかくの機会だからと、ニュージーランドに行くことにしました。

学生時代からワーキングホリデーに興味があった私でしたが、先立つものもまったくなく、思いを実現するまでには至っていませんでした。

社会人になってからもワーキングホリデーに興味はあったものの、仕事も面白かったため、自分からワーキングホリデー制度を利用すべく行動を起こすことはありませんでした。しかし、会社の先輩でこのワーキングホリデーを使いニュージーランドで1年暮らしていた人がいて、現地の魅力はこの先輩からよく聞いていたのでした。約2ヶ月間、この時間を使って、ワーキングホリデーのような体験ができたらと考え、私はニュージーランド行きを決めました。

往復の格安航空券のみ準備して、泊まるところも何も決めずにそのまま現地へ向かいました。

ニュージーランドはワーキングホリデー利用者をはじめ、世界各国から旅行者が集まる国なので、そうした人々にとても親切な国であり、都会はもちろん、どんな田舎町にもインフォメーションセンターと呼ばれる観光案内所がいたるところにありました。

私がニュージーランドに入国して、まず先に向かったところも、このインフォメーションセンターでした。格安で泊めてもらえそうなバックパッカーズと呼ばれる安宿を紹介してもらって、私は初日だけ個室で寝ることにしました。

バックパッカーズ利用者は数日間にわたり宿泊する人がほとんどで、食事も近くのスーパーで食材を買ってきて、食堂でみな自炊をしていました。なので、食堂では様々な国籍の人が様々な料理を作っていて、見ているだけで楽しくなりました。そして、そうした人たちと話をしているうちに仲良くなって、部屋も翌日からはシェアしながら、数名で同じところを使って寝ていました。

ニュージーランド国内は長距離バスを使って移動していました。北島にあるタウポという街でスカイダイビングに挑戦しようと思いましたが、怖さから断念し、次の目的地であるタウランガという街を目指しました。

スカイダイビングに挑戦したくても、自分の気持ちの小ささに諦めてしまったことに後悔していた私でしたが、タウランガのバックパッカーズで私に「スカイダイビングは絶対にやるべき」とアドバイスしてくれたのが、前述した女友達でした。この女性とも食堂で話しているうちに仲良くなったのですが、同郷であることがわかってからはさらに気持ちの距離感が縮まりました。

私はタウランガにもスカイダイビングを行なう飛行場があるのは、これも何かの縁なのだろうと感じ、今度は恐れることなく挑戦しました。飛び立つ高度まで、乗っていたセスナが揺れるのが怖かったですが、むしろ飛んでしまってからは気分がハイになり、気持ちが良くて仕方ありませんでした。

地上に降り立ってから、ともに飛んだインストラクターと抱き合って喜びましたが、日本ではなかなか行えないことなので、この女友達のアドバイスを聞いて本当に良かったと思いました。

そして、お互いの住所と電話番号をこの女友達と交換し、地元で再会して今に至るのですが、出会いを思い起こすたびに、奇跡的な出会いだったと思ってしまいます。