青森県屈指の温泉街に上品に佇む全8部屋のおすすめ隠れ宿「割烹旅館さつき」

旅人を惹きつけてやまない風光明媚な浅虫温泉

青森県といえばりんごがまず思い浮かぶでしょう。

しかし、実は青森県は源泉総数が1,089ヶ所で全国第6位、そして温泉地数が132ヶ所で全国第5位という、温泉王国で旅人の中では有名です。

そんな青森県の中でも温泉といえば上位を争う知名度を誇るのが、「浅虫温泉」です。その「浅虫温泉」は青森の奥座敷と呼ばれていて、ここの温泉の泉質は、ナトリウム・カルシウム – 硫酸塩 – 塩化物泉 で、泉温は、73 から78 ℃です。温泉街らしく、浅虫温泉駅構内には無料の足湯もあり、旅人の足の疲れを癒してくれます。

その浅虫温泉は、青森市から北へ約15分ほど走ったところに位置しています。国道4号線を野辺地方面に行くと久栗坂トンネルがあります。そのトンネルを抜けると一面に陸奥湾が広がり、その湾の中に浮かぶ湯ノ島、裸島、鷗島が浅虫への到着を歓迎します。

ポッカリと浮かぶ島々の景色を左側に見ながら約5分、浅虫温泉街に到着します。

おすすめの「割烹旅館さつき」は浅虫温泉駅の裏側にあって、客室が8部屋という小さな旅館です。

上品な香りが感じられる「割烹旅館さつき」

「割烹旅館さつき」は青森ヒバをふんだんに使って建てられた建物です。

新しい建物ではありませんが、そのずっしりと構えて建つ佇まいの趣さえも上品で、宿に足を踏み入れる特別さを感じさせます。

館内は清潔で隅々まで確認された気配があります。家具類はすべて津軽塗りで、シンプルなお部屋の中に高級感があります。お部屋の中に茶香がたかれているのも、旅人をリラックスさせようという心遣いで嬉しいものです。

そして何よりも「割烹旅館さつき」はお料理が最高です。殻つきの生うに、おつくり、ホタテの貝焼き、手作りデザートのアイスなど、どれも唸るほどの美味しさです。また配膳のペースなど細かく注意していて、温かいものを美味しく頂くことが出来るのが嬉しいです。

源泉かけ流しのお風呂は狭くて熱いですが、美肌にいいツルツルとした泉質で気持ちがいいです。

その様なサービスを旅人に気を使わせることなく出来るスタッフの心配り、配慮には感服です。

浅虫温泉街の観光とおすすめ場所

浅虫温泉には、町の中心部に「道の駅」があります。地元の野菜、そして新鮮な魚介類を購入することが出来ます。観光客だけでなく、地元の人達がその新鮮さを求めて、朝から賑わいます。また、その道の駅の上部には陸奥湾が一望できる温泉も完備されています。

浅虫には浅虫水族館があります。海中散歩をしているような気持ちになるトンネル水槽や、アザラシ、アシカ、ペンギンのショーもあります。その中でもイルカショーは特に人気で老若男女問わず、いるかの可愛さと賢さに歓声があります。その他に、ラッコの食事風景、磯の動物とのふれあいコーナー、イルカ館など、子供から大人まで楽しむことが出来ます。

何よりも旅人に嬉しいのが、浅虫温泉では湯めぐりが出来ます。通行手形1200円を購入すると、旅館14軒、民宿2軒のうちの3ヶ所巡ることが出来ます。

その中でもぜひ立ち寄ってほしいのが、板画家「世界のムナカタ」ゆかりの宿、「棟方志功ゆかりの宿 椿館」です。館内には棟方志功の作品展示はもちろん、土日7時50分から志功の講話を聞くことが出来ます。棟方志功のほかに、青森県を代表する作家、太宰治が滞在した宿としても有名です。彼の代表作「津軽」に椿館に滞在したという箇所があります。小説を片手に太宰の思いにふけって見るのもいいかもしれません。温泉に入りながら芸術鑑賞、こんな贅沢の出来る浅虫温泉です。

その他の観光・イベントとしては7月末の浅虫花火大会です。この時期に合わせて温泉宿を世策する旅人も多く、窓から壮大な陸奥湾に上がる花火を見ることもできます。7月には浅虫ねぶたの運行もあります。浅虫温泉は春夏秋冬、旅人の旅情をかき立てます。

♦東北青森のおすすめの隠れ宿♦
割烹旅館さつき
http://www.satuki-oyaji.jp/
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(この記事内の画像は割烹旅館さつき公式HP<http://www.satuki-oyaji.jp/index.php>の画像を引用しています。)