トルコでの一人旅で立ち寄ったカッパドキア
大学生の頃、約二週間トルコ旅行をしていた時がありました。
その時に、ずっと滞在していたのがイスタンブールにある格安のホステルでした。
そこのホステルのスタッフの方には、まるで娘のように心配してくれ、可愛がってくれたのを覚えています。
トルコでは、思っていた予算よりもお金を使わなかったので、トルコの旅行代理店を通してカッパドキアに旅行しに行く事に途中で決めました。
そのカッパドキアでの旅行ツアーが、今でも続く出逢いになるとは全く知らずに・・・・。
カッパドキアは、とても自然が凄く綺麗な町でした。言い換えれば、トルコの田舎町とも言えますけどね。
私が利用したツアーは、日本人夫婦一組、インド人家族が一組、マレーシア大家族が一組、そして私の観光ツアーでした。
ホテルは、それぞれ別々で、私以外の皆さんは良い所に泊まってそうでした。基本的に、ツアーに参加していた皆さんとは仲良くなったのですが、特に仲良くなれたのがマレーシアの大家族の方々。
その内の息子も、私と同い年という事もあり、そのお母さんも
「もしかしたら、ウチの息子と!」
と何やらはしゃいでいました。
そんな家族と私は、ある意外な共通点があったのです。
偶然の飛行機の出発日
偶然にも、帰りの飛行機が一緒だったのです。
日にちも時間も、一緒。
本当に偶然です。
しかも、その家族のお父さんはマレーシア航空のパイロットの方で、私に、
「どうせなら、マレーシアにも滞在していきなさいよ。私達の家に泊まって良いから。」
と、何とも太っ腹な事を言ってくれたのです。
結局、飛行機の日程を変更する事は出来ず、長すぎる乗り継ぎ時間がある日本行きの飛行機を待たなければいけなかったんですけどね。
それでも、マレーシアに長くいるのなら、ぜひ家にとそのお父さんは優しく私に声を掛けてくれたのです。
トルコでの生活とは、まるで別格だった・・・
知らないおじさんに付いて行ってはいけません。
これは、私たちが小さい時によく耳にした言葉ですよね。
しかし、私はそんな言葉を無視して、マレーシアに着いた瞬間、大家族のお父さんを筆頭に、その家族のお家にお邪魔する事にしたのです。
お金をマレーシアの通貨にしようとすると、マレーシアのお父さんが、
「いや、君はお金なんて良いんだよ。気にするな。」
と言ってくれて、その後のマレーシアの生活は全部その家族が払ってくれる事になったのです。
家族の大きい車に乗る事30分ほど。
自動で開く門。
大きなお家。
お家の中は2階立てで、2人の家政婦さんがいらっしゃいました。
私は、トルコで安いホステルに泊まっていたので、その生活とマレーシアの家族のお家とを比べると、天変地異もの差がありました。
そして、マレーシアの案内は、同い年のイケメンの息子にしてもらい、お昼も奢ってもらいました。
マレーシアの男性全般に言えるのかは分かりませんが、彼は凄くレディーファーストで、車の扉を開けてくれたり、さりげなく道路沿いを歩いてくれたり。
結構、彼とはお互いの価値観の話や深い話までして、本当に良い時間を過ごせたなと今になっても思います。
実は、そんな彼に最後空港まで車で送迎してもらっていた時、告白されたのです。
その当時私は、勉強や仕事に専念したいとか言って、そんな告白を断ってしまいました。
今冷静になって考えると、非常に勿体ない事をしたなと思います。
もし、彼の告白を受けていたなら・・・・。
私は、今頃ちょっとしたセレブだったかもしれませんね。
そんなマレーシアの大家族とは、今でも連絡を取り合っていて、お互い日本やマレーシアに行く時には、連絡を取り合っています。
ちなみに、イケメンのマレーシアの息子は、既に彼女が出来ちゃいましたけどね。
そんなトルコで起きた小さな奇跡は、私にとっての一生の宝ものになっています。