石川県能登半島のおすすめ隠れ宿「湯宿さか本」

北陸新幹線の開業で、首都圏からの観光客が増えている北陸地方。

有名な旅館も数多い北陸地方の隠れ宿として、知る人ぞ知るといわれている宿が、石川県能登半島の「湯宿さか本」ではないでしょうか。

このさか本が、隠れ宿として、根強い人気を誇っているのは、一日三組に、宿泊を限定しているためです。

また、インターネットの大手旅行サイトには、情報はいっさい掲載されていません。さらに、「湯宿さか本」への予約はメールやファックスではなく、電話でしか受け付けてくれません。

このほかにも、冬の冷え込みがきびしい、1月、2月は旅館は休みとなっています。こうしたのんびりした、マイペースなところも、リピーターの多い秘密となっているようです。

のんびり心地よい町珠洲市

「湯宿さか本」は、石川県珠洲市にあります。珠洲市は、日本海に突き出た石川県の能登半島の先にあります。この能登半島のはるか先には、韓国があります。まさに、日本のはてといった風情です。

珠洲市は人口1万人ほどの静かな町です。かつては、国鉄の線路があったものの、現在では廃線となり、車か近くにある能登空港を使うしかありません。

1日3組限定、知る人ぞ知る隠れ宿「湯宿さか本」

珠洲市のうちでも、「湯宿さか本」は大通りにあるわけではありません。初めて訪れた人は、最初は道に迷うかもしれません。

しかしながら、「湯宿さか本」を訪れて、損はしないはずです。近くに何もないために、本当に静かです。そのため、都会の喧騒を離れられることは間違いありません。

また、温泉は源泉かけ流しです。夜に温泉につかるのもいいですが、木漏れ日がお風呂場に差し込む、昼間につかることをおすすめします。浴槽はヒノキ作りで、木のいい香りがすることでしょう。

旅館の建物も天然木で作られており、漆で漆黒に塗られています。映画に出てきそうな建物の雰囲気なのです。

そして、食事はご主人が心をこめて作ったものです。地元能登の魚など、新鮮な素材が使われています。

楽しみなのは、母屋だけではありません。屋外に離れになったゲストハウスがあります。このゲストハウスには各種のCDがそろえられており、静かな環境で音楽を楽しむことができます。自然に囲まれた環境で音楽を聴いていると、心が落ち着いてくることでしょう。

能登半島のおすすめ観光地

珠洲市をはじめとした能登半島には、見所がたくさんあります。

珠洲でもっとも有名な観光地が、軍艦島ではないでしょうか。これは、文字通り軍艦のように見える、日本海に浮かぶ岩の島です。

「湯宿さか本」を訪れたときは、車で能登半島をドライブするのも楽しいかもしれません。珠洲市の隣にある輪島市には、農業遺産にも選ばれている棚田の輪島千枚田や、輪島の朝市などのみどころもあります。

また、珠洲市から能登半島を南に下った七尾市には、和倉温泉をはじめ、水族館のある能登島などの観光名所もあります。松本清張の小説「ゼロの焦点」に登場した有名な「ヤセの断崖」など、日本海に切り立った独特の地形を楽しむこともできます。

このように、能登半島全体に足を伸ばせば、いろいろな見所を楽しむことができます。

首都圏から珠洲市に観光に訪れる場合は、能登空港を使えば飛行機で一時間ほどの距離です。また、北陸新幹線を使う場合は、終点の金沢駅からレンタカーか、バスを使うのが便利かもしれません。

鉄道でも、七尾市の和倉温泉まではJRが。和倉温泉から先は、穴水町まで第三セクターの能登鉄道が延伸しています。

関西地方からは大阪から和倉温泉まで直通の特急「サンダーバード」が便利です。

能登半島は冬にはカニやブリなどがおいしい季節になります。
雪がちらつくと、絵になる景色も楽しむことができます。

♦石川県のおすすめの隠れ宿♦
湯宿さか本
http://www.asahi-net.or.jp/~na9s-skmt/

(この記事内の画像は<http://www.city.suzu.lg.jp/kankounavi/spot/stay/hotel/yuyado_sakamoto.html>から引用しています。)