社会人になって、10年以上。
ある程度社会経験も積んできて、仕事も任されるようになってきて、お金も自由に使える。
もっと仕事をがんばるためにも、休むときはしっかり休んで、リフレッシュしたい。
そんなお仕事をがんばる30代女性に、おススメの旅行スポットがあります。そこは、東京都。しかし、私たちが知っている東京都より、さらに南に1000km進んだところにある、東京都小笠原諸島です。
世界遺産小笠原諸島
小笠原諸島は、以前はダイバーに人気のダイビングポイントで、知る人ぞ知る旅人の秘境でした。
しかし、世界自然遺産に登録されたことにより、一般にもその知名度が高まってきました。
東洋のガラパゴスと謳われた小笠原諸島は、周りから隔離された環境ゆえに、独自の生態系を保ちました。それゆえ、小笠原でしか見られない貴重な固有種の宝庫となっているのです。
さらに、ボニンブルーという、小笠原でしか見られない、どこまでも蒼い蒼い、深い海の色。こんな海の色は、沖縄には決してありません。この海に一目ぼれをして、移住をした人々も数多くいます。
なんと片道24時間!?
小笠原へ行く手段は、たった一つ。
それは、東京浜松町の竹芝桟橋から、おがさわら丸という船に乗り、24時間、丸一日かけていくことです。
6日に1便、竹芝桟橋から小笠原村父島に向けて、小笠原海運の船が出ています。通常は6日に1便ですが、夏休みである7月中旬から8月末にかけて直発便となり、3~4日に1便に増便します。
片道料金は、船室によって値段が異なります。2等和室 22,520円 2等寝台25,660円 特2等寝台34,050円 1等室47,150円 特1等室 60,790円。
おススメは2等寝台。和室は広い部屋に雑魚寝で、隣の人とは顔の横だけ板で仕切られていますが、2等寝台であれば、ベッドに仕切りのカーテンが付いているので、プライベート空間が確保できます。
レディースルームもあるので、寝る時や着替える時も安心です。
食事は船内にレストランやラウンジがあります。食事を含めても、2等寝台では往復6万もあれば十分です。
24時間というと長く感じますが、旅行の目的は非日常感を味わって、リラックスすること。穏やかに揺れる船の上で、時間を忘れて読書をしたり、昼からワインやシャンパンを飲んだり、お昼寝したり、このおがさわら丸で過ごす時間こそ、最高に贅沢なのです。

イルカと泳いでみよう
小笠原に行くなら、船のスケジュールがあるので、通常最低3泊が必要になります。
そこで、おススメしたいのが、小笠原村父島にある唯一のホテル、ホテル・ホライズンです。エントランスから庭越しに見える風景は南国そのもの。目の前には、美しい白砂のビーチがキラキラと輝いています。客室の家具は、わざわざセブ島から取り寄せたもの。南国情緒が味わえる、リラックスできるお部屋です。
さらに食事は自家栽培の野菜や島で取れた魚を、シェフがコースで用意してくれます。値段はスタンダードルームが25,650円、デラックスルームが31,880円、スイートルームが44,230円。
天皇陛下も滞在されたお墨付きのホテルで、食事もおいしいと評判です。島で唯一の高級ホテルなので、繁忙期はすぐ埋まってしまいます。予約は早めにしておきましょう。
そして、大自然の満喫するための、参加したいのがエコツアーの数々。
小笠原ではその貴重な自然を守るために、ツアーに村独自のルールを設けてあります。環境に優しいツアーに参加しましょう。一番人気はイルカと一緒に泳げるドルフィンスイム。シュノーケルをつけて、イルカと泳ぐことができます。

泳ぐのは結構ハードですが、その正面顔のかわいさに、癒されること間違いありません。泳ぎが苦手な人は、船上からイルカウォッチングや、ザトウクジラ・マッコウクジラウォッチングをすることもできます。クジラのブリーチ(ジャンプ)の迫力に圧倒されることでしょう。他にも、スターウォッチング、トレッキング、ダイビング、カヌー、カヤック、スタンダップパドルなど、さまざまなツアーが開催されています。
エネルギーチャージができる島、小笠原諸島
窮屈な通勤電車、かっちりとしたスーツ、慌ただしい会社。
いつもの見慣れた景色と、小笠原の大自然は、なんと違っていることでしょう。
ただ、海を見たり、星を見ているだけで、「こんなに遠くで、のびのびとできていること」に感謝をしたくなります。
島を出るころには、すっかりパワーが充電されています。
そして、またこの島に帰ってくるために、再び仕事をがんばろうと思えるのです。