奈良県のおすすめ隠れ宿。温泉名水の里、天川村の旅館「紀の国屋甚八」

奈良県の山奥、都会の喧騒から隔離された大自然の町、天川村。近くには鍾乳洞や吊り橋(揺れるやつ)などがあり、フラット散策がてらのゆったり温泉旅行(洞川温泉)にピッタリなところです。

名物はごろごろ水という天然水で、水目当てに行くのではなく、水がおいしいとおいしいもの、お米、お酒(日本酒)、コーヒーなどを目当てに行ってもいいのではないかと思います。

奈良県天川村にある隠れ宿「紀の国屋甚八」

その天川村にあるお宿「紀の国屋甚八」。じゃらんなどにも紹介されている旅館です。車では、南阪奈道路から、橿原終点交差点を右折し、国道169合線から国道309号線で80分ほどの本当に山奥です。

お宿の前に車を止めると、気のいいおじぃさんが出迎えてくれて、チェックインを案内してくれます。車のカギはおじぃさんが預かってくれて、車を離れた駐車場まで止めに行ってくれます。

お宿自体はかなり年代を感じる昔ながらの日本宿という感じです。木造二階建ての建物で玄関は格子の入った引き戸、そのまま土間になっており、そこで靴を脱いでロビーに上がります。古い木の彫刻などが飾っています。

昔ながらの廊下を案内されるままに進むと、二階に上がる階段が。それを登ると障子張りの部屋たちが廊下沿いに続きます。その中の一室に案内されると、純和風の空間が広がります。畳に机が置いてあり、二人では十分すぎる大きさの部屋です。

そんな和の空間を満喫しながら、ゆっくりとした時を過ごしていれば、お食事の時間がすぐに。お部屋まで配膳していただけるので、のんびりと食事ができます。お宿で一番感動的なのは、このお料理です。

御櫃に入ったお米は、光り輝いていました。お米だけで何杯も食べられるような飛び切りのお米です。

それを過ぎるとお宿のお風呂。もちろん泥川温泉のお湯です。空いている時間で貸し切り利用ができるようになっています。部屋数も少ないので、順番を待つようなことはあまりありません。

宿を出ることなくくつろぎ、食事し、お風呂が過ごせ、そのあとは部屋でお酒を飲みながら時間を過ごすのがピッタリな空間です。

ゆったりとした時間が流れる天川村

あくる朝は、近くのお店でコーヒーを飲み、散策の計画を立てるのがおすすめ。人通りも少ない町です。

吊り橋と鍾乳洞が見どころで、山を少しハイキングするような感じです。

神社などもあり、吊り橋の下には川が流れています。鍾乳洞では、地上の光が全くない空間に、様々な色でライトアップされた鍾乳石が幻想的な風景を醸し出しています。

ただそれを見るだけと想像すれば、たいしたことないと感じるかもしれませんが、山肌に空いた大穴の中に入って行って、急な階段を下り、徐々に通路が狭くなり行く中、表れてくる鍾乳石を見て散策すると、予想以上にその世界に引き込まれていきます。順路を進みながら次々と鍾乳石が現れ、普段はなかなか体験できないテレビの中の世界に入ったような気持ちになります。鍾乳洞へ行くまでの山道が苦に感じる方は、面不動鍾乳洞をお勧めします。下からトロッコのレールが入り口まで繋がっているので、坂を歩いて登ることなしにアクセスできます。

大自然を満喫する時間はあっという間に過ぎ、帰りの時間が近づいてくることでしょう。その時、忘れてはいけないのが、日本酒です。お土産に是非買って帰って下さい。地酒の日本酒はおいしいお水を使っているお酒。すっきりとした飲み心地は、それを目当てにまた行きたいと思うほどの絶品です。日本酒が苦手な方でも絶対おいしいと感じると思います。癖がなく変なにおいや跡材もなく、さらっとすっきり飲めます。飲みすぎてしまっても、洞川温泉の思い出になりますよ!

♦奈良県のおすすめ隠れ宿♦
紀の国屋甚八
http://www.kinokuniyajinpachi.com/index2.html

(この記事内の画像はhttp://4travel.jp/dm_hotel_each-10049887.htmlから引用しています。)